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アクアレイヤー(床下水蓄熱)

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太陽熱を活用するアクアレイヤーというものを見学させていただきました。いい意味で非常に原始的というか、シンプルなシステムでわかりやすいと思いました。唯一、水パックが特殊材料だと思うが、それ以外は、水とガルバ鋼板があればいい。あとは、そこに熱の供給源を準備すればいいだけ。施工も簡単そう(特殊な機械や技術が不要という意味で)なのも好印象だ。シンプルであれば万が一のときもやり直しができる。ローテクはいい。 ▲アクアレイヤー(株イゼナ) これまで、水蓄熱を利用するということは理解していたのですが、その利用の仕方が多段になっているということには気づけていませんでした。つまり、集熱してきたものを第一段ではアクアレイヤーに吸い取らせ、第二段でスラブのコンクリート蓄熱板に吸い取らせるということ。筋肉でいえば、速筋と遅筋の関係に似ていると思いました。ガス温水式の床暖房は断熱性能の低い家をてっとり早く快適にできるのですが、早く温かくするために温水の温度が高め。しかもダクト損失を見込むので、確か55℃~60℃ぐらいのを温水を30分流して、そのあと35℃ぐらいにすると聞いたことがあります。そんなにも高い温度を流すっていうのは、高断熱の家には向いていない。実際、低温火傷までいかなくても熱いと感じることが多いらしいです。もちろんエネルギー消費量も大きい。COPの高いヒートポンプ給湯であってもアクアレイヤーの26℃とは30℃近くの温度差を補う必要があります。従来式の温水床暖房はこれからの高断熱・再エネの時代に合わない設備だと思う今日このごろです。 アクアレイヤーについては実は2年前ぐらいに一度、話を聞く機会があったのですが、水パックを床下に入れると聞いた途端、耐久性におおいに疑問がわいていて頭が拒否反応を示していたと思います。頭が固いというか知らないものには否定的になってしまうのは歳なのか頭が悪いのか。さておき、今回はその施工現場を拝見して、水への懸念は完全に払拭されました。そして関心は高まり、パックの中での対流がどの程度起こっているかが気になってきました。 今日の現場は熱電対でモニタリングするということでしたが、床が張られる前にサーモ撮影ができれば面白ろいのになぁ。パックの表面温度の変化を時間を追って可視化できればと思う。それに、パックの中での対流をどう効率化するか、すなわちパックのサイズや配置...

省エネが義務化と4号特例縮小とか。

京都議定書というものがあって2020年に省エネ義務化が決まっていたのに、直前にどんでん返しで無期延期になっていたのが、また一転、2022年4月22日の閣議決定を経て、今国会に提出され、2025年義務化が決まることになった。この間に何があったのか。2020年11月に菅内閣がカーボンニュートラル(CN)宣言をしたこと、これをうけて当時の河野大臣がタスクフォースを実施し、2021年2月に住宅がテーマのタスクフォースが行われ、住宅の断熱性能の低さを野放ししている国交省には任せておけないと発言し、国交省での審議が再開した。そこから7月までの間の審議会では義務化するのか、どの程度を適合基準とするか、太陽光発電はどうするのかの議論が白熱し、結論として省エネ法に大改革がなされることが決まった。CN、温暖化への関心がさらに高まったこと、冬季のブラックアウト警報など、エネルギー問題が自分ごとになってきたことも追い風になったと思う。あまり未だ露出していないが、法律のロジックとして、国として義務化が決まると、そこに地方が独自の基準を追加できるらしい。意識の高い行政庁では独自基準策定を既に模索し始めている。都市部では行政のリーダーシップが重要だと思うが、八郷では要らないなぁと思う。 ニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/dd86220f94182a7c3b2c777f3cad74a8c0bf5888 一方、構造のほうも激震が走ろうとしている。長く問題視されていた4号特例にいよいよメスが入ろうとしている。簡単に言うと、簡易な構造規定、壁量計算が見直され、もしかしたら従来の1.4倍が必要という話になりそうだということです。もともと、足りてないという話はあったのだが、近年の断熱化(重量サッシや重量な断熱材)や発電パネルで建物重量が増えているため、建物にかかる地震力が1.4倍になっているという話。1.4倍となると、ほとんどの住宅は既存不適格になる。確かに、熊本地震で等級2の家、つまり地震力を1.25として壁量を確保した家も倒れた。このときは量の話はなくて、入れ方に偏りがあってねじれが発生したり、アンカーがちぎれるなど緊結に問題があったとされていたけど、そもそも、地震力の想定がぜんぜん足りてなかったのかもしれない。これについては、5月発売の日経ATで特集するこ...

山桜

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2月に乳がんの手術を受けました。切った病片の検査の結果が出るまで心落ち着かない日々でした。結果は、超早期ということでした。よかった~。理論上、転移の心配もないとのことです。理論上?って何?って思いました。つまり、検査の限界があるらしく、検査の精密度から漏れてしまえば、見逃されることもあるそうです。なので、検査の前提としている理論の上では、転移がないということだそうです。この理屈、わかりにくいと思うのですが、こういうことが、医療訴訟の対抗のためには必要らしいです。さておき、その理論上の結論から、再発防止の治療は放射線治療のみとなりました。放射線治療っていうのは、放射線をあてて細かい癌細胞を死滅させるというやつです。抗がん剤などの薬物療法に比べて、副作用がほぼなく、痛みもなにもないのですが、25日連続で照射する必要があるとのこと。ゴールデンウィークまでには終わり、これが終われば、一旦、癌治療は卒業ということになります。やれやれ。思えば、12月に母を見送り、間もなく、乳がんと知らされ、コロナで手術が遅れないかヒヤヒヤしたりとしているうちに、ウクライナの戦争となってしまい、気持ちがすっきりしない日々でした。 そんな中、山桜が咲くのを楽しみにしてました。八郷は世間の不安や喧噪とは無関係、のんびりとした里山の春を迎えています。先週のツボミ具合から考えると、今週末は未だ・・・と思っていたら、急な夏日!・・・もしかして・・・と思っていたら、駿介先生のFacebookに山桜の開花の画像!あぁ、開花しているかも! と思ったら、いてもたってもいられなくなり、『八郷の空気を吸いに』行きました。 山桜は咲いていました。敷地に入る導入路を包むように枝をおろしている山桜です。山桜って誰かが植えたの?と夫が聞きますが、どうなんでしょうか。杉と隣り合って狭苦しく育っていたりするので、計画的とは思えません。わが敷地の敷地境界線には杉が植えられています。まっすぐ上に伸びる杉に対して、こんもりと育っている山桜ですが、どこからか飛んできたような気もします。 そして、記念撮影!これは、千代田花木センターで購入した早生みかん。となりのH田さんのおばあちゃんが、3月下旬に植えたらいいと教えてくれていました。1800円也で、2本の苗木を植えました。苗木と背比べのつもりでパチリ。私は縮む一方だと思うので、いつ追い抜か...

ウクライナ・・・『心は地球化して、体を地域化する』

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緯度50.45で、経度30.5である. 東京, 日本の座標は緯度35.68で、経度139.68とのことで、緯度が15度近くも違う。2月の気温は最高で0℃、最低が―5℃だそうです。なるほど、日射が少ないから昼も上がらないということですね・・・よりによってそのような季節に家が壊されていく、家を離れて国外に逃げる・・・ということが起こっているそうです。先週までのオリンピック気分はどこへ。日本のメディアに完全に洗脳されていると感じます。 八郷の午前中はぽかぽかで穏やかでした。この景色は林道を少し上ったところからの景色です。こんなシンプルな柵が作れたらなぁと思い、しげしげとみて来ました。 既製のコンクリート基礎(18センチ角ぐらい)を埋め込み、そこに9センチ角の柱を埋め込み、板を渡していました。久しぶりにお隣のY_JIMAご夫妻とお話しもしました。Y_JIMAさんは隣地の整備に精を出しておられました。 落日荘別棟の窓工事を見学させていただきました。 美佐子さんのブログ で詳細な納まりが書かれていますが、どうにもイメージがつかないので、やっぱり現物を拝見するのが一番なのかなと思い、伺わせていただきました。明日には足場が外れるということで大忙しの日に伺ってしまったのですが、丁寧に説明を受けました。なんでも質問してと言われましたが素人ですから的を得た質問は到底出てきません。それでも、実物を見ると、それなりに理解が進みました。私の今の家では、ほとんど金物で処理しているところもすべて木です。 同伴した夫は建築については全くの素人ですが力学には関心がある様子でした。筋交いに関する質問をしていました。現代工法では水平力に対抗するために筋交いで固めて耐えるという考え方が一般的ですが、この建築では木の柔軟性を活かして流していく考え方なので筋交いはありません。震度7ぐらいの大地震であっても、こちらぐらいの梁せいと柱せいがあれば、座屈も心配ないし、接合部ももつのだと思います。大きなサッシ4枚を支える額の施工中でした。たわみを防止するために、下部はL字金物で支え、上部は釣るそうです。大きな出窓という感じでしょうか。この30センチの出が空間を変えるのだと思います。断面図をいただいたのに、置いてきてしましました。 今、あるサッシメーカーさん企画の図書の編纂に関わっています。サッシ屋さんは工場ライ...

空気を吸いに。西側の視界の改善

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『八郷の空気を吸いに行かない?』最近、夫か私のどちらかが提案します。しかも、今日のような晴天の日に軽い作業をするとなお、気持ちいいです。今日は午後から予定があったので、現地に8時半過ぎには到着。今日も、大変きれいな空気に満たされています。そして隣のみかんを狙って小鳥が騒いています(笑) 耳を澄ますと、何種類かの歌声が聞こえます。鳥の種類は全くわかりませんが。ニュースに流れているウクライナの情勢、これが同じ空の下にあるとは全く、想像がつきませんが、下の写真にある足尾山のずーっと向こうのほうの話です。 さて、東側の篠竹については、気になっていた分を切れたので、西側に着手しました。西側はY子さんが隣地を手に入れられたので、その部分、すなわち、我が敷地の出口から見えていた雑物がすべて綺麗になりました。 西側は隣地からの桜、杉、くぬぎ?などの大木の枝が覆いかぶさるよう、上空侵犯してきていました。いくつかの桜の木は、かなり傷んでいて、スカスカになっているので、近い将来、自然に折れるかなという感じになっています。もうワンサイズ大きいチェーンソーがあってもいいのかもしれません。東京の実家にも、手入れをしないといけない桜があります。植木屋を呼ぶと、とても高いので、母亡き今、どのぐらい手入れしていくか姉と考え中です。大きいチェーンソーはそちらでも活躍させられるかも。 ▲Before ▲After 映し方が適当だったので違いがわかりません 2か月前に導入したチェーンソーの出番です。最初は恐る恐る使っていたのに、だんだん、慣れてきたようです。足元はあまりよくありませんが、どんどん、切られていきました。素人でもこのぐらいは切れるんですね。 そのチェーンー作業の間は周辺5メートルにいると、怒られるので、私は先日の林道整備で完全に拾われていなかった道路際の草集めをしました。この部分は正確には隣地の方の接道にあたる部分ですが、我が敷地に入るときの顔になる部分なので、綺麗にしておきたいと思います。加えて、道迎えのY子さんのところも綺麗にされていて、Y_JIMAとF_JIMAで『JIMAJIMA TOWN』と名付けてくれて、私たちが引っ越してくるのを楽しみにしていてくれていますし、林道の入口にあたるところなので、綺麗にしておけば多くの方が気持ちよく通過されるかと思うと、精も出ます。いつか、我が家を起点...

薪ストーブ

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つくば市に中村好文さんが建築したワインと食堂を兼ねた店舗があるとは、たびたび聞いていたのですが、なかなか、行く機会がありませんでした。 なにせ、すんごくわかりにくいところなんですよね。今は流星台という換地で開発された住宅街の端っこですが、昔でいえば、桜川を挟んだ旧村部の端っこです。  だだ食堂 つくば市(設計:中村好文氏) で、いろいろと面白いことがありましたが、何と言っても、薪ストーブが楽しそうに思えてきたことです。  施主が自然素材にこだわっていると思われ、まず、アプローチや駐車場は木片チップがまかれていたし、その日は雨の後だったせいかぬかるみ対策で、綺麗な藁が泥落としマットのようにひかれていましたが、それもまた味がありました。 このお店はシステムがわかりにくいのですが、私の今の理解としては、ワインの輸入販売をしているらしく、地下室があってワインがストックされていました。私は詳しくないのですが、こういう分析は大好物である夫によると『イタリアものが多く、高い。富裕層を狙ってるね』とのこと。確かに、最も安いラインナップでも2400円とかでした。 で、ここで買ったワインを、抜栓料として1000円を支払うと、川辺に向いた眺望のよいダイニングスペースで飲めるという仕組み。ちょっと素人にはわかりにくいかなぁ・・・さておき、私たちが行ったときは時間外だったのですが、好文さんと聞いて見に来たアピールをすると、中を見せてもらえました。 さて、本題です。このお店には、2台の薪ストーブがありました。聞けば、イエルカの『桃』と『小梅』だとのこと。イエルカ・・・初めて聞く単語で、なんども聞きなおしました。ストーブを作っている人の名前でした。さておき、見た目はとてもシンプルで、鋳物にあるような装飾は一切ありません。『桃』はオーブン機能もついていると見せてくれました。なんか、楽しそう♪ オーブン機能だけでなく、ストーブ上に鍋を置いて、低温での長時間調理にも向くそうです。 家に帰って、さっそく調べてみると、薪ストーブは高断熱高気密住宅が増えているなか、薪ストーブの役割が暖を取るだけじゃなくなっているのだとわかりました。 イエルカのものもそうですが、燃焼量はそこそこに、効率を上げるとか調理ができるというところを売りにいしているものが出てきます。少しちゃんと勉強しようかなと...

第7案(RCテラス)

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私が行動を自粛している間に設計は、進められていました。その第7案です。 ▲岩崎駿介氏によるスケッチ(2022.2.13) ▲第7案 上から伏図、平面図(屋根伏図)、立面図、断面図 第7案は次のとおり。 南立面をみるとわかるが、東西になが~い建物になるが、テラス、斜路、玄関前のゲートがある。断面図からは、屋根面を棟で合わせるのではなく、少しずらす案となっていました。 <個別説明> ・(開口一番) 美しいものを作りたい。 駿介先生らしい潔さだ。 ・北玄関は廃止して、玄関は西に1つだけ。ただし、車から高低差なく物の出し入れができるような勝手口は設ける。 ・西玄関入口は高低差3メートルの高さになるので、上り下りが楽になるよう斜路をつける。そして、ゲートをくぐって玄関にたどり着く。 ・テラスはRCとし、テラスの下は車庫に。そして、そのテラスの屋上を芝生とする。さらに、そこにはスチールと硝子のテーブルを置く。 ・屋内は二重柱構造とし、意匠的にも奥行のある、また、耐震的にも効果を発揮させ、真壁として架構をみせる。天井仕上げには籐、スパンが飛ぶので、梁、および、軒をどうするか、検討中。 ・リビングなどのメインスペースと寝室・浴室まわりとは、床に20センチ程度の高低差を設け、地盤の高低差を吸収する。 ・屋根は四寸勾配の切妻を予定。そこに、屋根集熱用のパネルと発電用の太陽光パネルを設ける。 ・食堂テーブルは小さくつかったり大きくつかったりできるようにする。書斎スペースはリビングの一画に設けるが、散らかりがちなデスク周りは見えないように工夫する。 ・客室は5畳強とし、床の間的なスペースも設けて、客用のカバンなどを置けるようにする。 ・風呂は1間×1間とし、大人が足を伸ばせるサイズとする。 ・トイレは共通に使えるものを1つ、寝室に1つの計2つとする。 続いて、設計のポイントとなることについて意見を求められました。 今考えているのは次のとおり。こうしてリストアップしてみると、暖房が非常に悩ましい。 ●自然エネルギー⇒太陽光発電 系統電力に頼りたくありません。マストだと思っています。 太陽光発電による余剰電力は今後は売れません。EV利用だと思うが、EV利用もまだ読めないところがある。そういう状況で、いかに自家消費するかと考えると、天候に左右されるものの、自家消費をあげるには暖冷房に活用するとい...